朱赤のタスキ

昔、先輩方が持っていた黄八丈は朱赤の八掛でした。
まるまなこの反物を手に入れて、初めて仕立てに出した時、何も知らない私は、朱赤の八掛の事を話すと、うーんと言われてしまった。

なぜですか?って聞きましたが、それには触れず、同色か黒とかは如何ですか?って。

後で別の方から聞いた話ですが、朱赤って昭和に流行った昔の着物のイメージなんですね。
黄八丈に赤いタスキというのも、懐かしくノスタルジーな感じがします。

舞台衣装としてなら朱赤の八掛で良いのかも知れませんが、きっと折角の黄八丈なので、街にお出かけできるように、そう言ってくれたのだと思います。

朱赤の八掛とセットで思い出す事なのですが、私が太鼓を始めた頃は、私の周りでは赤いタスキに赤い半幅帯をするのが普通でした。そういうものだと思っていました。

 

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2002年8月28日くずう原人まつりにて

でも、だんだん着物を着るようになったら、着物の魅力の一つである袖のかたち、スッとした衿元をタスキで崩したくない気持ちになりました。
タスキをしないとすると今まで通りと違い、色々と気を使って叩かなくてはならなく、別の叩き方の研究をするようになりました。

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2002年8月28日くずう原人まつりにて

 

私にとっては、タスキをしないという選択が、今までと違ったスタイルで叩くようになったキッカケになりました。
スポーツも同じだと思いますが、身に纏っているもの、その形状などで、動き方が変わるのだと思います。