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朱赤のタスキ

昔、先輩方が持っていた黄八丈は朱赤の八掛でした。
まるまなこの反物を手に入れて、初めて仕立てに出した時、何も知らない私は、朱赤の八掛の事を話すと、うーんと言われてしまった。

なぜですか?って聞きましたが、それには触れず、同色か黒とかは如何ですか?って。

後で別の方から聞いた話ですが、朱赤って昭和に流行った昔の着物のイメージなんですね。
黄八丈に赤いタスキというのも、懐かしくノスタルジーな感じがします。

舞台衣装としてなら朱赤の八掛で良いのかも知れませんが、きっと折角の黄八丈なので、街にお出かけできるように、そう言ってくれたのだと思います。

朱赤の八掛とセットで思い出す事なのですが、私が太鼓を始めた頃は、私の周りでは赤いタスキに赤い半幅帯をするのが普通でした。そういうものだと思っていました。

 

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2002年8月28日くずう原人まつりにて

でも、だんだん着物を着るようになったら、着物の魅力の一つである袖のかたち、スッとした衿元をタスキで崩したくない気持ちになりました。
タスキをしないとすると今まで通りと違い、色々と気を使って叩かなくてはならなく、別の叩き方の研究をするようになりました。

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2002年8月28日くずう原人まつりにて

 

私にとっては、タスキをしないという選択が、今までと違ったスタイルで叩くようになったキッカケになりました。
スポーツも同じだと思いますが、身に纏っているもの、その形状などで、動き方が変わるのだと思います。

着物 で太鼓 姿形と重心

着物 で叩く場合は大きく足を広げることはしませんので、狭い中での重心の置き方がポイントになってきます。

足を広げて叩く場合と同じように、通常は左足を前にし右足を引いた形になるでしょう。
練習はいつも動きやすいスポーツウエア。みなさんそうしていましたし、なんの疑問もありませんでした。

着物 を着て太鼓を叩いていた時に、どうしても気になることが一つありました。

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左足が前、右足を引いて踵が上がった状態。
体勢を低くした時に褄先が垂れて床についてしまう。

 

着物 姿で太鼓を叩くなら、なるべく 着物 (浴衣)で練習したほうがいいです。
スポーツウエアでは、 着物 の姿形を意識した練習にはならないことを、何年も経ってから理解しました。

姿勢を正し 着物 の姿形が美しくなれるよう常に意識しながら、今は右足が前、左足を引くスタイル(逆)で太鼓を叩くよう心がけています。
なぜ右足が前か?それは習っている日本舞踊でそのようにしていたからです。

さて重心ですが、つま先部で立つよりも、踵をつけ足の裏全体を使って立つほうが力強い音を出すことが出来る。
踵を地につけることによって腰が入り、重心バランスもとれて弱い音でもハリのある音になると思っています。

かかと

着物で隠れてしまう部分ですが・・・

踵をつけて体勢を低くする場合には、足首の柔軟性が必要になってきます。

 

着物 で横打ちと正面打ち

ゆうきち、ほんばたき、かしだて、下拍子のリズムが変わっても、上拍子が同じものに見えてしまう。

そういう理由で、私はイメージを変える為に立ち位置を変えています。

立ち位置を変えるということは、打ち方も変わるという事です。

今、私が実践しているのは、横打ちと正面打ちです。

横打ちと正面打ちについて、自分が思っているままに書いてみたいと思います。

 

 

横打ちの場合は、ほんの少し右肩を落とします。肩を落としたほうが柔らかいイメージになるからです。

右手で叩いて左手を引きよせて、左手で叩いて右手を丸く上げる。

右・左と叩いているだけですが、このときに肩が軽く8の字になるような動きがよいかと思っています。

そしてこの打ち方の場合、円を描くような丸い軌道と直線的な動きのバチ捌きがやりやすく、また右手に距離感があり、横と斜めのふり幅を活かした動きができます。

しかし、フチ打ちなど細かいフレーズを叩く場合は左手の往来が難しく、左右の手の距離感が同じ正面打ちのほうが適していると思っています。

 

横打ち

横打ち

 

先日ブログにも書きましたが、足を開いて叩くスタイルは、太鼓の高さを低くしたと考えています。

着物で正面打ちをするならば、太鼓はもう少し高い位置にあったほうがやり易い。

正面打ちは横のふり幅が小さいので(少しそり気味で)上から下へ叩いたほうが効果的だと思います。

まだ正面打ちを始めて間もないので、色々とはできませんが、横打ちにできない打ち方ができると思っています。

ひねって叩く、上半身だけの動きではなく、この時はへそを8の時を描くように外側に向けるように腰をひねる。

横打ち同様、姿勢は、首がスッとなるように両肩を落し、腰から下のラインを意識しています。

 

正面打ち

正面打ち